2007年4月13日金曜日

100%

デザイナーとして生きる上で大切な教訓を頂いた経験が幾つかありました。その一つに、確かこう仰っていたと記憶しています。

『勝野さんな、デザイナーが100%力を発揮して作った商品に良い商品って無いんや。7割8割の余裕を持って作った物のほうがずっと良いものが出来る。気をてらう事がデザインと思っている人がほとんどなんや。』
こ の言葉は、全てにあてはまるのでは無く、その意味を真摯に受けとめる事の出来る者だけにあてはまる言葉だと思いました。オスカー・ピーターソンやチャッ ク・ベリーもレイ・チャールスも人一倍努力したんだと思います。やっている事は凄い事をしているんだけど、努力の結果の余裕があるから、聞く人に押し付け がましく感じさせない。そしてオリジナリティーがあるから色褪せない。デザインも音楽もみんな同じに思います。気をてらわずに心で仕事をする物作りとして何時か迎える最後の仕事迄、そんな仕事を続けていきたいと思います。
デザイナーとして又、人間として尊敬する、ある子供服のアパレルメーカーの経営者の方からの教えです。

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