2007年2月18日日曜日

パティスリー ジェラール・ミュロ

2000 年 福岡にジュラールミュロさんのショップをデザインさせて戴いた事があります。既に日本で展開しているミュロさんの店舗とは違ったデザインコンセプトを 提案し、ミュロさんの了解を得るためパリのミュロさんを訪ねました。ミュロさんは快くコンセプトを受け入れて頂いたのですが、一つだけリクエストがありま した。『商品が厨房の中の白衣から生まれるので 白いイメージを作って欲しい』との事でした。店舗には仕上げ厨房があった為、厨房をオープン化し出来立ての演出を心がけました。その為、陳列ケース類は全 てステンレス。厨房器具に商品を並べたイメージで、作る側と買う側の距離感を少しでも縮めたかったのです。一番悩んだのはパンの売り場でした。セルフか対 面販売か。当時コンサルタントでこのプロジェクトに参加されていた山崎豊さんに相談し、商品がハード系を主体とする為、対面販売方式を取り入れました。今 でこそハード系に対面販売は当然ですが、当時は開店後も運営者とかなりの摩擦がありました。工事が終わり、ミュロさんが来日し店を見て戴いて最初の一言 は、トレビアン!でした。フランス語の分らない私にも喜んで戴けた事は直ぐにわかりました。物作りの心はボーダレスと思います。
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