多くの退職者はデータの持ち出しを希望しますが、
会社にはコンテンツの守秘義務があります。
しかし、これからの時代を作る若人の将来の為になるならと、
差し支えの無い範囲を条件を付けて持ち出す事を許す場合があります。
一昨日、先月退職勧告をした青年と
在職中に担当した業務のデータの持ち出し条件について協議しようとしたところ。
『僕は担当しましたが、僕がデザインしたものではありませんので結構です。』
一瞬耳を疑いました・・・と、同時にこの青年に退職を勧告した事を後悔しました。
弊社は法人化しましたが元々インディペンデントのデザイン事務所です。
デザインを任せるに至った社員は皆無です。
デザイン行為とは、この青年の意志だけが全てではありませんが、
この意志はデザイナーの大切な資質です。
今は本人の気持ちもあると思います。
本人が再出発する気持ちになれた時は何時でも門戸を開き、
この青年にチャンスを与えたいと思います。
私はこの青年の言葉に酬わなければならない責任を感じました。
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