2011年5月5日木曜日

滝本 いの

以前から供養に行きたかった南千住の回向院 (えこういん)にお参りに行って来ました。
ここは江戸時代の小塚原刑場の刑死者を供養する為に建てられたお寺です。
この寺には橋本左内先生・吉田松陰先生他、
安政の大獄で刑死した人達が葬られています。
『桜田門外ノ変』の現場指揮者 関鉄之介 の愛人 滝本いの の事を知ったのは
数年前私のルーツを調べている中ででした。

事件の後逃走した関哲之助を追う幕吏に捕らえられ伝馬町牢で拷問により獄死。
最後迄口を割らなかったそうです。
享年23歳でした。

墓を建てられる事も無く小塚原に埋められた事を想うと哀れでなりませんでした。
滝本いのの獄死の後 関哲之助も捉えられ
同じ地で処刑埋葬されたのが二人にとってせめてもの慰めでしょうか。
関哲之助の墓の向かい側の埋葬者の墓標にその名が刻まれています。

滝本いの についての情報はあまりありません。
Wikipediaの桜田門外の変の関連人物その他に記してある程度です。

明治維新の歴史の陰には無名の人々の犠牲もあったんです。
思い出す事が何よりの供養だと思います。

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